新潟の地域航空会社「トキエア」は27日、メディア向けに初号機の客室内部を公開し、非常救難訓練の様子も公開しました。
【公式サイト】
トキエア
11月27日には新潟空港でメディア向けに初号機の客室内部を公開しました。
トキエア 初号機機内全景 新造機の独特な”新車の香り”が漂う真っ白な機内と、紺色の革張りシートが、機体デザインとも調和しています。
シートや内装はATR社の標準仕様をそのまま採用していますが、トキエアのコーポレートカラーにも見事にマッチしています。
トキエア 座席トキエア 座席(前側リクライニング後) シートの背もたれは、やや後方に傾斜した状態が通常の状態で、さらに後方にリクライニングが可能。ヘッドレスト部分はクッションのある厚みを持たせたデザインになっています。
トキエア 大人着席後、こぶし1つ分くらいの余裕あり シートに着席した感触も柔らかく、シートピッチはエコノミークラス相応の幅感。大人1名が着席すると、拳1つ分くらいの余裕があります。
同社の就航予定路線の約1時間半程度のフライトであれば、十分に快適な座り心地が確保できていると言えます。
トキエア 座席前のテーブル テーブルは小型で前後にスライドする機能のものを装備。ドリンク用のくぼみと、ちょっとしたスナック類や小物が置ける程度のコンパクトなものです。
トキエア 座席前のポケット シート前面は上部に備品のブックレット類を収納するポケットと、テーブル下部には搭乗客が小物類を一時収納する網目状のポケットを装備。いずれも視認性に優れ、忘れ物防止や機内整備の効率化に役立つ形状となっています。
トキエア 客室上部収納 客室上部収納はスリムな形状で、ドアは単純な跳ね上げ式ではなく、上部奥に向かってスライドする方式。ATR72-600型機の低い天井に対して圧迫感を加味しないデザインです。収納エリアは2個分を1ユニットとして、間仕切りの奥には通し穴があります。これも機内整備などで死角を作らないために役立つ形状です。
トキエア 非常口座席トキエア 非常口座席 非常口前のシートの前面は足元が一段と広く、足を大きく延ばしてのストレッチも可能な広さです。
トキエア ATR42-600型機(初号機)耐久証明取得完了!就航に大きく前進
トキエアは、2022年11月25日に初号機(登録番号JA01QQ)の耐空証明を取得したことを発表しました。
耐空証明とは、航空機の性能や安全性などが技術上の基準に適合するかどうかの検査証明のことで、自動車の車検にあたるもので、日本では国土交通省が所轄し、国土交通大臣が認定する。耐空証明の取得により、トキエアは同機の飛行が可能になります。トキエアは今後、試験飛行などを実施し、就航に向けた準備を加速します。
【動画】非常救難訓練の様子